わたしがバイリンガル育児をはじめたときはこんな状況でした。
- 「英語は話せない」
- 「体育会系で語学力も無い」
- 「貯金も無く収入も低い」
正直バイリンガルとは程遠い人間ですが、それでも子ども二人を立派なバイリンガルに育て上げました。
そんなわたしの経験からバイリンガル育児で最も重要なポイントはこちら。
「バイリンガルに育て上げるという親の覚悟」
日本にいながらバイリンガルに育て上げるためにはいくつもの覚悟が必要です。
- パパとママが目標を共有する覚悟
- 毎日継続する覚悟
- 自分の時間よりも子どもの教育を優先する覚悟
- バイリンガル教育に資金をかける覚悟
- 時間と労力をかける覚悟
中途半端なバイリンガル育児は子どもを混乱させる可能性もあります。
バイリンガルに育て上げた経験があるからこそ伝えられる大切な内容です。
詳しく解説します。
バイリンガル育児とは
バイリンガル育児とは、子どもに2つの言語を習得させる子育て方法です。
一般的には、母国語と英語の2言語の組み合わせが多いです。
英語は世界語であり、いろいろな場面で活用される大変身近な言語だからです。
バイリンガル育児の関心が高まっている理由3選
Ⅰ.英語という武器を手に入れるため
日本はアジア諸国の中でも最低レベルの英語力です。
2018年から小学校での英語教育がスタートしていますが、その成果を実感できる状況ではありません。
義務教育課程で英語の習得は困難と言われている背景から、バイリンガルに育て英語という武器があれば、たくさんの【トク】を得られます。
我が子は英語の語学力で大学受験における英語科目が免除されたり、高校受験における英語科目が満点扱いになったりしましたよ。
Ⅱ.グローバル化の進展
将来は世界がよりボーダーレス化し、国際的なコミュニケーション能力がますます重要になる時代がきます。
バイリンガルな人材は、世界中の人々と交流や活躍する機会が広がり、企業をはじめ様々な組織から求められる人材となっていきます。
我が子は海外経験がありませんが、国際的な課題を知り、解決するための素養を身につけられました。
Ⅲ.文化理解
言語の学びは、文化の理解に繋がります。
異なる文化を尊重し、共存する力が養われます。
多言語でのコミュニケーションを通じ、我が子は「外国人」に対する共感能力や適応力が育まれました。
日本でバイリンガルになると、教育格差・英語格差で有利になります。その成功率を高めるのが、幼児期におけるバイリンガル育児です。実態が見えるようになったため、バイリンガル育児の関心に繋がったといえます。
幼児期におけるバイリンガル育児のメリット3つ
優れた言語獲得能力を活用する
バイリンガル育児における最重要期は、幼児期と言われています。
幼児には大人に見られない優れた「言語獲得能力」が備わっています。
「質」の良いネイティブな英語の入力を、繰り返し「量」をかけ流す方法で英語が身についてしまいます。
めちゃくちゃコスパが良い投資
経験したから実際に伝えられますが、幼児期からのバイリンガル育児はすごくコスパの良い投資です。
わたしは乳幼児期に英語教材を活用し、英会話スクール、プリスクール、オンライン英会話、英語の学習塾と中学生までに様々な投資をしてきましたが、そのおかげで中学・高校は英語にお金をかける必要がほとんどありませんでした。
もし学習塾や進学塾で英語を学習していれば、多くのコストと時間を費やす結果になっていました。
異文化理解
異なる言語の学習は異文化への理解を深め、国際的な視野を獲得できます。
我が子は幼児期の英会話スクールやプリスクールに通い、外国人とコミュニケーションを取ったり、外国籍の講師の表現や文化を用いた教育に触れたりすることで、日本にはない文化を体験しました。
各国の外国人に対する抵抗は無く、自然と異文化を受け入れられるようになっています。
わたしは「ガイジン」というくくりで表現する日本語が大嫌い‼
バイリンガル育児をはじめる前に
バイリンガル育児を成功させるためには、学習内容以上に重要なポイントがあります。
バイリンガル育児は限られた期間で正しく実施することが最も有効です。
バイリンガル育児は簡単ではありません。始めるタイミング、必要な準備、環境づくりなど、様々な要素を考慮する必要があります。
バイリンガル育児の黄金期を理解する
子どもは生まれながらに言語習得能力が高く、特に乳幼児期は第二言語習得に適した時期と言われています。
具体的には0歳から3歳頃が最も効果的とされています。
脳が柔軟で新しい言語を吸収しやすい時期です。複数の言語をインプットできれば、自然な感覚で言葉の習得が可能です。
幼児期以降になると、母語の習得が優先されるため、第二言語の習得に時間がかかる場合があります。もちろん、適切な方法で学習を続ければ、バイリンガルになれますがラクではなくなります。
バイリンガルを育て上げる上での黄金期を理解すれば、この期間に「何をするべきか」答えが導きやすくなります。
バイリンガル育児に必要な準備
成果が出るまで時間がかかります。大切なことは焦らず継続すること
親は日本語、英語は教材を活用するなど 一貫して使用する言語を決めます。子どもは混乱せず言語の習得ができます。
子どもに第二言語をたくさん聞かせインプットの機会をつくります。
歌や絵本、テレビ番組など、子どもが興味を持てるものを活用しましょう。
子どもが第二言語で話す機会をつくります。
イベントに赴き外国人の友達と遊んだり、英会話教室に通ったりするのも良いでしょう。
バイリンガル育児に合った環境づくり
・コミュニティを活用する
同じようにバイリンガル育児に取り組んでいるご家庭との交流は、情報交換や励まし合いになります。
他にもバイリンガル育児に関するイベントやサークルに参加するのも良いでしょう。
・最新情報を収集する
バイリンガル育児に関する情報を積極的に収集しましょう。
例えば、書籍やウェブサイト、ブログなど、様々な情報源があります。
・専門家のサポートがあると安心感が違う
専門家は子どもひとりひとりに合ったアドバイスをしてくれます。育児過程での学習要領など適切にアドバイスをしてくれる存在がいる環境は心強いです。
子どもが第二言語に興味を持ち、正しく学べる環境づくりが大切。
プレッシャーを与えず、子どものペースに合わせてサポートしていきましょう。
バイリンガル育児に必須となるポイント「5選」
バイリンガルに育てるという親の覚悟
周囲に振りまわされず、パパとママが目標を共有し「バイリンガルを育てる」という覚悟が何よりも必要です。
中途半端に実施するバイリンガル育児は、子どもに悪影響を与える結果になります。
また幼児期からのバイリンガル教育は、周囲の理解が得られない場合が多いです。
私の両親と兄弟は否定的でした。近所のママ友からも「教育ママ」というレッテルを貼られ、実績を出すまでは理解を得られませんでした。そんな環境下になりやすいので、しっかりとした覚悟や家族の絆が必要。
二つ目に自分の時間よりも子どもの教育を優先させる覚悟が必要になります。
バイリンガル育児は毎日の継続が非常に重要です。何よりも子どもの教育が第一。
三つ目に英語の学習教材や英会話教室など、それなりの費用をかける覚悟が必要です。
バイリンガル育児を始める重要なタイミング
バイリンガル育児を始める絶好のタイミングは幼児期です。
- 幼児は大人に見られない優れた「言語獲得能力」を持っている
- 時間がたっぷりある
- 親の都合で環境をつくり出せる
親の協力が大前提【親の役割を認識する】
親は英語が話せないのであれば話す必要はありません。むしろしっかりと母語の日本語を教えましょう
幼児期にはネイティブな英語のみをインプットさせたいので、ネイティブな英語を話せない親のつたない語学力は、子どもに対する混乱を招きます。
親は「英語が話せない」というスタンスで全く問題はありません。
バイリンガルのもう一方は日本語であり、子どもにとっての母語も日本語です。
英語の質と量、そして必要資金の確保
バイリンガルに育てるためには、ネイティブな英語をインプットできる環境(質)と、その環境を繰り返し(量)学習できるリソースが必要になります。
そしてその環境を作れるだけの資金を準備しなければなりません。
幼児期には教材の活用をおすすめします。聞き流しが有効ですが、教材頼みの丸投げは禁物です。親が褒めたり、一緒に聞く姿勢をもった環境が大切!
他の家庭と比較をしない
ヒトはヒト、ウチはウチ。
いちいち他人の子どもの英語力や進学先、家庭環境などと比較をしないよう注意が必要です。
バイリンガル育児をおこなう親は意識高めの方が多いのが現実。
「目的がどこにあるのか」を明確にして、不要な感情に振りまわされないように!
同じ目標を持つ同学年の親は、かなりの情報を持っている可能性もあります。
そういった情報収集も非常に大切になりますので、良好なコミュニケーションを取るようにしましょう。
プリスクールに通わせていた頃ですが、パパの職業が何か、送り迎えが車なのか自転車なのか、マウントを取りたがるママさんは少なからずいましたね。
目的はバイリンガル育児だと認識していたので相手にしませんでしたが・・・
まとめ:覚悟をもってバイリンガル育児をはじめよう
バイリンガル育児は、子どもに第二言語を自然な形で身につけさせ、将来の選択肢を広げる素晴らしい方法です。
はじめる前に準備しておくべき内容や、環境づくりについて理解しておきましょう。
時間と労力が必要ですが、子どもの成長とともに喜びを感じられるはずです。
子どもを「バイリンガルに育てる」という親の覚悟
子どもが判断できないうちからバイリンガル育児を実施しますので、正しくない方法や中途半端な環境づくりは、子どもにとって悪影響に繋がります。
親が正しい知識を得て、バイリンガル育児をはじめることも大切な要素になります。